あたらしい民話事務局
プロフィール
「あたらしい民話」は、地域の人々へインタビューを行い、そこから得たさまざまなエピソードを元に ”現代の民話” として新たに創作するプロジェクト。
「民話」とは「人々の生活の中から生まれたもの」「口伝えで語り継がれてきたもの」が本質的な語義であり、それが事実であるかどうかよりも、人々の生活に根付いた、生き生きとした ”語り” であることが重視されている。
こうした民話の性質に鑑み、その土地その個人の「あたらしい民話」を創作し、発信・共有することで、自分たちの住む地域や、個人の記憶の新たな魅力を再発見し、同時にこれらをアーカイブすることを目的として2021年より活動を行なっている。
活動紹介テキスト
2021 年、ICC(インタークロス・クリエイティブ・センター)の「札幌試行錯誤」に採択されたことをきっかけに、あたらしい民話事務局を創設し、プロジェクトを開始。ICCのサポートのもと、同年秋には「夕張・三笠など炭鉱の人々のエピソード」をテーマに、かつて炭鉱で働いていた人々やそのご家族などへインタビューを行い、「あたらしい民話」を制作。それらを電子書籍・絵本・フリーペーパーという形でまとめて、アウトプットを行なった。
2022年度からは「さっぽろの民話」をテーマに、札幌市内に住む人々へのインタビュー、商店街や藍染、市電など、札幌にまつわるエピソードにもとづく民話制作を開始。また11月より一般参加型のワークショップを実施している。ワークショップでは、参加者が互いの札幌にまつわるエピソードを聞き取り合い、そこから自分で民話をつくってみる体験を行なっている。インタビュー及びワークショップで作られた民話たちを、2023年2月、SCARTS公募企画となる「さっぽろの民話」という展覧会として公開予定である。